体質の違い

世の中には、様々な方がいらっしゃいます。

例えば・・・

食べても食べても太らない人、
水を飲んだだけでもすぐに太る人。

過食しても何の苦痛もない人、
いつまでもお腹が苦しい人。

下半身に贅肉が付きやすい人、
上半身に贅肉が付きやすい人。

肩こりしやすい人、
肩こりを知らない人。

一日中食べなくても平気な人、
一食抜いただけで集中力が落ちる人、

とにかく、いろんな人がいらっしゃいます。

これらの違いは、
一体どこから来るものなのでしょうか。

同じものを取り扱っても
感じ方もまたそれぞれに異なります。

例えば、ペパーミントの精油でいうなら、
ペパーミントの効果・効能は、一般的に、
「血行促進」「消化促進」と言われています。

そのとおりの効果を得られる方もいらっしゃいますが、
「血液温度が下がる」「消化が重くなる」など
逆に体調が悪くなる方もいらっしゃいます。

同じ精油を使用しても、その効果はまったく違う。

その違いも、
一体どこから来るものなのでしょうか。

実は、その違いの出所をわかりやすく示しているのが、
私がセッションの時に時々お話させて頂いている、
4つの体質のお話なのです。

私は、これらのことを26才の時に北海道に住んでいた頃に、
アイヌに精通している師匠から学ばせて頂きました。

アイヌの薬草治療は、
同じように風邪の症状を発症していても、
その方達の身体を観て、薬草も同じものを与えなかった。
つまり、ほとんど同じ症状であるにも関わらず、
使用する薬草は、それぞれにほとんど異なっていたそうです。

しかも、それほど時間をかけずに回復し、
症状の部分の回復だけではなく、
身体全体の体力が上がっていくのも同時進行だったそうです。

当時、アロマセラピストとしてアロマサロンに勤務していた私は
師匠のお話を聞かせて頂いて、深く共感することが沢山ありました。
「肩こり」や「腰痛」という同じ悩みであっても、
効果的な精油はみんなそれぞれ違っていたからです。

誰にでも使えるように色々な精油が調合されている、
リラクゼーション用のブレンドオイルも、
「飛び抜けて効いてる感じがする」人と、
「何も変わらない」人と、
「逆に調子が悪くなった」人がいらっしゃったからです。

当時、サロンでは、施術後に体調が悪くなった人に対しては
「好転反応には個人差がありますので」と対応するように
指導されていました。
ところが、4つの体質の違いが深まっていくと、
好転反応という言葉の無責任さを感じずにいられませんでした。

それだけではなく、好転反応という言葉に惑わされない、
身体に負担をかけない施術法を編み出すキッカケにもなりました。

それは「個人差」という感覚的なものの以前に、
持って生まれた「変えられない性質」であり、
その方だけの内臓バランスであり、
条件とも言える部分でした。

男性は男性だし、女性は女性です。
それと同じように、
変えられない性質を理解するのと同じように、
持って生まれた自分の内臓バランスは変えられなくても
その使い方の部分なら、
自ら調整することで全身を快適に使わせてもらえるのです。

与えられてる身体的条件を、どのように使うのか。
どのように使うと、体は快適でいられるのか。

そのために、水や熱のバランスの加減方法が
それぞれにみんな異なっているということを
私は4つの体質を学んでから大きく納得したのです。

お米も、お水も、空気も、
すべての方に健康で良いと言われているものでも、
その影響や、それらを代謝できる力はそれぞれに異なります。

そのときからわたしは、お客様に対して何事においても、
「好転反応ですよ」という言葉は一切使わなくなりました。

施術後の体調不良は、好転して起きている場合も確かにありますが
施術に使用した商品が合ってない場合には、考え直す必要があります。

時代はデトックスブームが進んでいますが、
解毒する体力すらない時には
身体に合わせながら進んでいかないと解毒はリスクも伴います。

健康維持を安全な形で、楽しみながら継続していくためには、
何を飲めば元気になるとか、
何を控えれば大丈夫とか言う前に、
体質の理解を深めていくことが何よりも優先で大切だったのです。

その身体のペースに合わせて
必要なものを必要な形で取り入れるだけで、
あとは余計なことは何もしないほうが
深いところから身体が安定してくるんですね。

そしてその必要なものは一定して同じではありません。

人の身体は、常に変化を続けているので、その変化の一瞬を読み取り、
その上で、必要な施術を組み立てていくことが
セラピストとして大切なことだと思い、
次第に私は、身体感覚を大切にする施術にこだわるようになりました。

良いとか悪いは存在しません。
大切なのは、必要な時に必要なものが何なのかを感じ取り、
その上で必要な量を摂取していく、これに尽きます。

また、パターンとして大まかに自分の傾向を理解できても、
それを支えているものは、一つではないので、
状況やタイミング、温度、湿度、季節、感情、行動、
すべてがセットで全体性が成り立っています。

体質の理解が深まっていくと、
この全体性を一瞬で理解する感覚が度々訪れるようになります。

その身体感覚は、今までも大切なものでしたが、
これからの時代には、ますます大切な感覚になると思うのです。

2008年8月1日

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