6月末から、週イチ富士山を続けています。
今年は、お客様からも「富士山を案内してほしい」という依頼も複数あってね。

富士登山中に続けている「疲れない歩き方」は、
一緒に歩く方にもお伝えしているのですが、
自分で自分の筋肉の動きがわかりやすくなるため、
日々の健康管理にもおおいに役立てて頂きたいと思っています^_^

そして先日は、大好きな御殿場ルートを2週間ぶりに歩きました。

ただ先日は、、、いつもと様子がおかしかった。

富士山は、テクニカルな山ではありませんが、
天候や体力によって、まったく違う山になってしまいます。
本当に何か変!って思ったのは、8合目を超えてからのことです。

一緒に出発し、先に行った方々が、
次々と引き返してくるんです。

わたしよりも健脚の女の子まで、あっさりと
「富士山はもういいわ」

えー!

悔しがってる様子もなく、何の未練もなさそうで、
下山の意思の固いこと。

天候は不安定でしたが、山頂は晴れていたのに。

下山するほうがお天気悪いのに。

きょうは引き返す人が多いなぁ。。。
と思いながらトボトボ歩いていたのですが、
わたしもいざ8合目まで到着すると、なんと、帰りたくなってしまったのでした。

酸素濃度が薄い環境ですから、何もしなくても心拍数は上がりやすいです。
だから本当にいつも気をつけて行動しているのですが、
今回はなかなか安定しなかったのです。

高度順応で滅多に失敗したことのない自分が、
こんなに息苦しい登山になるとは。

それでも頑張っていたのですが、
久しぶりに幻覚のように、、青や紫の光がちらちらと見え始め、
太陽なのか、幻覚なのか、オバケなのか、わけわからない状態に。

口の中もカサカサになってしまったので、
水を飲まなきゃと思いました。が、、
酸欠のような症状が出ている時に、
水筒のキャップをあけることはとんでもなく体力を消耗してしまいます。

やっとの思いでキャップをあけ、、、

でも水が喉を通っていかない。

口の中はカサカサなのに、
水を飲もうとすると上がってくるので入っていかないのです。

視界はますます、賑やかになっていきました。
ふだん見えないものが見え始めていたので。

水が飲めない状態で山頂に行くのは危険すぎると思い、
一緒に歩いていた仲間からも
「きょうは下山したほうがいいよ」と言われてしまいました。

あと90分で頂上に着くのに、こんなところで下山とは。

純粋に悔しかったですが、仕方ありません。

仲間には先に行って頂くようにし、
自分はどの下山ルートで引き返すのかを伝え、
あとから再び合流出来るように打ち合わせしてから別行動となりました。

でも。。
なぜみんな引き返すのかわからなかったし、
わたしまで帰りたくなる状態になることが納得いきませんでした。

仲間が先に登った後、心を決めました。

「あと5分だけ歩こう。
それでも無理だったら帰ろう。」

その5分の間、六根清浄を唱え続けました。
六根清浄を唱えても、足が動きにくくなっていたので、
一歩一歩がつらい。

一歩がつらいなら、半歩だ!

少しずつ、半歩ずつ、
ひたすらひたすら六根清浄。。。

そのとき、ふと、気づきました。

もしかして、数日前に遭難事故で亡くなった女性は、
このあたりに居るの??・・・と。

この息苦しさは、自分のものではないかもしれないと思って、
心の中で問いかけてみました。

「もしかして、今ここに居るの?
居るなら教えて。」

すると、あれほど息苦しかったのが、嘘みたいに消えてしまったのです。
すーーーーーーっとカラダが軽くなって、
呼吸がしやすくなりました。

やっぱり。。。

同じようなケースを過去に何度か体験している身としては、
このまま知らぬふりは出来なくなりました。

だからといって、わたしには何も出来ませんが、
晴れの山頂に案内することだけは出来ます。

「一緒に山頂まで行く?」

すると、風がピタリと止まり、
足下からぽかぽかと、カラダが温まってきました。
カラダもスムーズに動くようになりました。

ふだん見えないものが見え始めていた視界も、
いつもの視界に戻ってきました。

苦しくない。

戻る予定は中止して、山頂に行こうと決めました。

何も出来ないけど、今だけ寄り添うことなら出来るから。
一緒に山頂に行こう。
わたしの目を通して山頂からの景色を眺めてくれれば。

まだ、彼女の中では登山が続いていることだけはわかったので、
一緒に歩きながら、祈り続けました。
行きべき所に導いていただけるように・・・

この寄り添いは、わたしひとりで出来たものではないと思っています。

神様か何かはわからないけれど、
大きな力がサポートしてくれているのを全身に感じていました。
いつものスピードが戻ってきたのと、
とにかくカラダがぐんぐん動くのです。

先に行ってた仲間とは見えなくなるほど開きが出来ていたのに、
山頂に着く頃に追いついてしまいました。

仲間は、さっきまでのわたしの絶不調を見てましたから、
スタスタ歩いてるわたしを見て、
一体何があったのと、びっくり顔。

剣ヶ峰まで行かなければいけなくなった理由を伝えたら、すぐに理解してくれて、
剣ヶ峰で一緒に行き、一緒に祈り、手を合わせました。

誰なのかも知らない、
名前も知らない、
どんな人なのかも知らない、
状況も知らない、、

でも、気づいてしまった以上は、
手を合わせる気持ちは大事なことだなって改めて思いました。

自分も、どこかのいつかの過去で、
こうやって助けて頂いたことがあるかもしれない。

自分の中の闇が知らせてくれる。
彷徨っているものがあるときは、どうしてもわかってしまう。

自分の手に負えないものは別としても、
自分に出来る手助けなら、出し惜しみしちゃいけないとも思ってます。
恩返し。

山頂、、、晴れてくれて本当に良かったです。

わたしの20登目の富士登山でもありました。

ありがとうございました。

もし、あのまま8合目で引き返していたら、
わたしの具合の悪さは回復してなかったと思います。

見極めることが出来たのは奇跡でした。

しかも実は・・
今回の富士登山の出発前に、ある方からメッセージを頂いていたんです。

メッセージのキーワードのひとつが「見極め」だったんですね。
そのことを下山後に気がついたわたしは、
その方にお礼のメッセージを入れようとしました。

そこでまた気づかされました。

なんと、見極めのメッセージをくださった方の誕生日だったんですね、この日。
シンクロ続きでびっくりです。

無事に下山できたことも感謝でいっぱいです。