お客様からご相談を頂く時、
わたしはある体質の方を除いて、
コショウ・しょうが・とうがらし・にんにくの入ったものを
避けるようご提案することがあります。

今の時代、何にでも入ってますけどね。
カレー料理や、ハーブ料理だけじゃなく、
タレ類、ドレッシング類、色々なところに。

農薬や添加物や、お酒や糖質どうのこうのよりも、
まずは香辛料を控えることを最優先して頂いてみる。

アドバイスを求められて、応えても、
提案を受け入れない方もいらっしゃいますが、それは自由。
ただ、わたしから見て、気になることはお伝えしています。

一ヶ月後、
実践した方々におもしろい共通点があるんですが、

カラダが柔らかくなっているんです。

何してもほぐれないようなコリがあったとか、
腰が硬くて、腰痛予備軍のような状態にあったとか、
そういうのも、いつのまにか、
気にならない範囲にまで改善していたり。

いつも目が乾くと言ってた方も、
目がいつも潤うようになったり。

漢方に詳しい方ならご存知のことですが、
香辛料は、温める作用と冷やす作用があります。
何を使うと、温まるのか、
何を使うと、冷えるのか、
それは同じものでも、体質によって作用が変わるため、
これが良いですダメですというものではないんです。

わたし自身、
スパイス類は薬味のようなもの、
つまりお薬と同じ定義で扱ってますし、
どうしても必要なら、少量で十分良いと感じています。

スパイスを食べると、
パーーーーーっとカラダがぽかぽかしてきて、
汗が出てきますよね。

そうやって、カラダの熱を外に出しているんです。

日々、辛いものを食べている方のカラダは
とにかく硬いし冷えている方が多いですが、
熱を外に出す食生活だから、そういうカラダになっていくのだと思います。

冷えるから、また辛めの味付けにして、
ぱーっと温まりたくなる。

さらに、スパイスの熱で筋肉の水分が次第に蒸発していくのでしょうか。
硬いんですよ、筋肉全体が。
筋肉全体の水不足というか。

カラダはわたしたちが自覚している以上に賢いですから、
熱を外に出す作用をそのままにはしません。

今度は、出来るだけ熱を外に出さないように出さないように、
防衛システムが働くようになります。

すると、だんだんと汗が出にくいカラダが出来上がってしまいます。

暑いと感じているのに、
カラダの事実は冷えている状態に。

汗は、体温調節のためにも重要な役割があります。
暑い時には、汗を出してカラダの温度を下げてくれます。
おしっこや便で出ないものも、皮膚から汗として出してくれます。

それが出ない、出にくい、というカラダになっていくと、
どうなるか。

熱が籠もったまま出せない。
冷えが籠もったまま出せない。

つまり、循環しないカラダに。

慢性的に浮腫んでるような、
疲れがたまったまま取れないような、
はっきりしない体調が続いてゆく。

そういう前提を無視したまま、
体力アップやエネルギー循環のために運動しよう!って思っても、
熱のバランスが崩れてるわけですから、
運動の疲労が今度はなかなか抜けなくて、
違う具合悪さにつつまれて、長続きしないケースも沢山見てきました。

寝違えた人の前日の食事をきいてみると、
スパイスの利いたものを食べてましたというケースも多いんです。

筋肉も骨も血液も、
食べたものが血となり肉となります。

栄養バランスも大事なんですが、
それを吸収出来る状態なのか、
排出出来る状態なのか、
カラダに合わせていくことが本当に大切だと思います。

スパイスのすべてを悪者にしてるわけじゃないですよ。

身動き出来ないほど、気力が落ちてる時に、
ほんの少量のスパイスで、体内に刺激を与えることが大事な時もあります。

タイミングと状況次第なんですよ。

風邪ひいて風邪薬を飲んで効いたからといって、
その後も毎日風邪薬を飲みませんよね?

効いたあとは止めるのは自然なこと。

香辛料は脂肪燃焼効果があるとも言われているけど、
燃焼しても、その熱で筋肉が乾いてしまうなら、
結果的にカラダが冷えてきますので、脂肪はまたくっついてきます。


ところで。
先日、お世話になってる方から、
香辛料をやめてみた結果のご報告がありました。
(一ヶ月ほど前に、食事のご相談を受けたので。)

やめてみた結果、、、
何もしてないのにカラダが軽いので、
体重を計ってみたら減っていたとのこと。
蒸し暑い日が続いていたけど、寝起きもとても良かったそうです。

特に、更年期に突入している方にとっては、
熱の循環は大きなテーマ。
生理が少なくなってゆき、
今まで出せていた余分な熱を出せなくなってしまうので、
冷やす作用のある緑茶やアイスを好むようになる方もいらっしゃいますが、
これ、根本解決じゃないんですよね。
上がったものをただ下げる、というのではなく、
循環させることが大事なので。

循環!

今の気象は、まさにそれじゃないかな。

地球という惑星を人のカラダにたとえてみるとよくわかります。

熱が上がりすぎて、冷えも冷えすぎてるので、

雷が鳴る以外の解決がないというか。

極端な熱には、極端な豪雨しかないというか。

全部洗い流されて、何も残らない・・・。

食べる時に香辛料で熱を上げ、
その後に喉が渇いて、水を飲んで、
その熱が一気に下がるような食べ方では、
上がったり下がったりの繰り返しで、
内臓全体が、気温差の激しい環境に置かれているのと同じこと。

だけど硬いままのカラダでは、それすらも無自覚になり、
やがて、なにかの検診で引っかかったときに、
突然病気になったという感覚になってしまいます。

そうじゃなく、何年もかけて、
病気のベースが作られてしまっただけなのに。

いま健康な人も、
いま病気を抱えている人も、
その中のベストで、
自分のカラダを快適に使えるように工夫していくことは
自分にとっても、環境にとっても、優しい世界を創ることに通じると思います。

登山中、足が攣りやすい人も、
日々の食生活からコショウやショウガを使わない形を試してみてほしい。

食後、いつも眠くなる人もね。

止めてみるとわかりますが、
必要があって香辛料を使う時は、
本当にわずかの微量でちょうどいいことがよくわかると思います。