先日、ある方から質問を受けました。
ボディケアの中のうち、
わたしが実践していることの中から、
そのうちのひとつを教えたことがキッカケです。
わからないことは質問をして頂いていいし、
わたしも可能な限り答えています。
ただ、その質問の深さがね、
自分では何も考えてない質問だったら、
(笑顔で)ちょっとだけ放置しておきます。
自分で何も考えようともせず、
考えてもいないうちから、わからないわからないを連発される・・・
場が乱れるだけなんです。
新しいことを学ぶ時って、
いままでの自分にはない世界のことが多いから、
わからないことが多くて当然なんです。
その時点で全部クリアに出来ることにも限界があります。
わかるために、
今はわからないまま味わっておく。
ということが大事な時もあるんです。
このプロセス通過しておくことで、
やーーーーっとお伝え出来ることも、山ほどあるんです。
それをせずに、
白か黒かのわかりやすいお話になってしまうと、
まるでそこらへんの占いように、
吉だから良い
凶だからダメ
みたいな
救いようのないお話になってしまいますし、
大事な通過点を通らずに、
一気に表面的にだけの理解を勘違いして、
あっという間に応用して使いこもうとして、
危ない目に合ってる人もたくさん知っています。
だから、あえて今は言えないけれど、
わからないかもしれないけれど、覚えておいてほしいこと、
というものもあるんです。
昔、わたしが喫煙者だった頃、
治療を教えてくれた師匠に言われたやりとりもこんな感じでした。
「タバコやめようと思うけどな。やめれないんだ。」
「ゆみちゃん、タバコの害を97%無害に出来るレシピがあるよ。」
「何それ!知りたい!」
「ダメ。」
「どうして!」
「いずれ自分でわかる時が来るから。」
このやりとりで、
わたしにそのときに必要だったことは、
タバコの害を97%無害に出来るレシピがあるという事実を知っておくこと、
それだけだったんです。
レシピの中身を知ることではなかったんです。
レシピがある。
必ずある。
それから何年も経ってからです。
わたしがそのレシピを、誰にも教わらずにわかってしまったのは。
その時点では、わたしは喫煙者ではなかったし、
そのレシピを必要とする状態でもありませんでした。
なのに、レシピに行き着いてしまった。
そのときにわたしが理解したこと・・・・・それは、
「必要のない今になってわかってよかった。」ということでした。
もし、喫煙していた頃にそのレシピを知っていたら、
当然のようにわたしはそれを活用していたと思います。
その程度の理解力で、そういう思考で使うと、
その思考の隙間に、すーーーっと入り込んでくるサタンがあります。
都合の良い技術もそう。
どんな思考でそれ使ってる?ってところ、すごい大事なんです。
(が、サタンについてはここでは質問受け付けません)
師匠は、わたしに危険な想念を持たないように配慮してくれてたことを、
20年以上過ぎてからわたしは理解したんです。
わからないまま、味わっておいた。
もし、その過程がなければ、
わたしがそのレシピに辿り着くことはなかったでしょう。
・・・・
今の時代は、再現性のあるものが評価される時代です。
誰がやっても誰が見てもわかるように、ということが重要と言われています。
ただ、ひとりひとり日常から何を学んでいるのか、
それらをどんな深さで理解しているのか、
前提の違いによって、出てくる質問も違えば答えも違う、
そういう種類のお話も、世の中にはいっぱい存在しています。
というわけなので、
なんか、わからないけどわかりそうなものとか、
今はわからないけど、輪郭だけは掴んでいる感じのものとか、
そういう感じで、何かが残っていたら、
その【感じ】は、
そのまんまの感じのまま、いったん大事にしていてほしいです。

↑
こちらは最近のわたしのお気に入り、楽天パンダです。
今年の夏の富士山剣ヶ峰に連れていく予定です。